MILESTONE ART WORKSマイルストーンギャラリーの企画展およびアート情報。陶芸、ガラス、絵画、アクセサリー雑貨など幅広いジャンルを企画・展示販売。贈答品としてオーダーメイドもお受けします。貸しギャラリーも受付中。富山

MILESTONE ART WORKS マイルストーンアートワークス 富山 ギャラリー MILESTONE ART WORKS マイルストーンアートワークス 富山 ギャラリー
 


■■■ profile ■■■

■伊藤公象(いとうこうしょう)【立体造形作家】
1932年生まれ。女子美術大学、同大学院教授を経て、現在金沢美術工芸大学大学院専任教授(修士及び博士後期課程工芸領域)。陶造形による立体造形でインドトリエンナーレ国際美術展ゴールドメダル受賞。ベネチアビエンナーレ国際美術展(日本代表)、「土の地平・伊藤公象展」(富山県立近代美術館)、「VIRUS・伊藤公象展」(英国、テート・セント・アイヴス美術館) ほか個展グループ展で活躍。ピンクの砂によるイベント「雰囲気・化粧」(新潟小針浜海岸) や笠間芸術の森「陶の杜」のプロデュース、NHK「土曜美の朝」「やきもの探訪」などのテレビ出演、著書に、僕の陶造形ノート『木の肉・土の刃』(学芸通 信社) 他共著も多い。

■藤枝守(ふじえだまもる)【作曲家】
1955年生まれ。カリフォルニア大学サンディエゴ校音楽学部博士課程修了。博士号(Ph.D. in Music)を取得。作曲を湯浅譲二、モートン・フェルドマンらに師事。合衆国滞在中にハリー・パーチ、ルー・ハリソンに影響されながら、純正調によるあらたな音律の方向を模索。植物の生体情報である電位 変化のデータに基づく『植物文様』という作曲シリーズを展開。CDに《Patterns of Plants》《今日は死ぬのにもってこいの日:植物文様ソングブック》など。著書に『 [増補] 響きの考古学−音律の世界史からの冒険』、『響きの生態系−ディープリスニングのために』がある。現在、九州大学大学院・芸術工学研究院教授。

 


2008.1.19 トーク&ディスカッション出演
■■■ profile ■■■
■中村英樹(なかむらひでき)【美術評論家】
1940年名古屋生まれ。名古屋大学文学部哲学科(美学美術史)卒業。1965・69年美術出版社主催芸術評論募集に入選。以後、新聞・雑誌・展覧会企画などによる評論活動を展開。新聞・雑誌・展覧会企画などによる評論活動を展開。近著に『生体から飛翔するアート』『最深のアート/心の居場所』など。雑誌「美術手帖」2007年3月号特集「アートクラシック」監修・執筆。名古屋造形芸術大学教授。

 

 


 

珪藻土礼賛〜植物プランクトンの生気から 
伊藤公象+藤枝守コラボレーション


■2008年1月14日(月)〜1月26日(土)  10:00〜18:30(日曜休廊)

●会場:文房堂ギャラリー(東京・神田)  東京都千代田区神田神保町1-21-1   tel 03-3294-7200


1200万年前の日本海に堆積したとされる能登珪藻土は、原初の生命の起源でもある植物プランクトンの遺骸が堆積隆起したものとされ、近年では多孔質で耐火、保温、保湿、濾過、吸着性が注目され、その特性を生かした七輪や建築素材、化粧品や研磨剤など多方面 で活用されている。 『珪藻土礼賛』は、このような特異性をもつ能登珪藻土に着目した極めて実験的な展覧会となっている。すなわち、陶造形の素材として、これまで珪藻土はほとんど扱われることがなかったが、今回、珪藻土に内在された特性が陶造形の形態、色調などさまざまな局面 に最大限に活かされることになる。さらに、珪藻土がもつ多孔性が生み出す斬新な音響によって、陶造形と一体となった音響空間が創出される。

これまでその特性をアートに向けるべく、幾つかの独自なアートシーンを展開してきた。金沢、東京での珪藻土造形個展、金沢21世紀美術館シアター21での大規模な「珪藻土アートプロジェクト」(同美術館主催、金沢美術工芸大学、珠洲市教育委員会共催)、珠洲市の日本海海岸での珪藻土による俳句,茶とのコラボレーションなどである。 1998年には伊藤公象+藤枝守「波動の結晶ム土と音の出会い」を文房堂ギャラリーで行っているが、今回同ギャラリーでの2人のコラボレーションは2度目である。珪藻土の稀な物質性とどのように向き合い、見る、聴く行為から何が表出されるのかを期待したい。
                                            ナガシマヨシホ(IFNアートプロジェクト代表)

◆◆◆◆ 併催企画(会場:文房堂ギャラリー)◆◆◆◆
● 2008年1月19日(土)15:00〜 トーク&ディスカッション「珪藻土〜その生気と音」  参加費・無料 

  ◆トーク:中村英樹(美術評論家)、伊藤公象、藤枝守  ◆レセプション 17:00〜

● 2008年1月26日(土)15:00〜 ワークショップ&パフォーマンス「珪藻土からの想像力」   参加費・¥1000 

 ◆ 出演:伊藤公象、藤枝守    ※参加における詳細は下記へ

 

 

◆アート・インスタレーション
<珪藻土、その生気の襞> 立体造形作家・伊藤公象

 珪藻土(珪藻泥岩)の角材の表面 を手鉋でひと削りすると、1200万年を経た堆積記号のような多様な痕跡文様が見られる。その削り屑に少量 の水を混ぜ、パン作りのように捏ねて焼いた淡紅色の物体を透明なガラス容器の水に浸す。と、まるで生き物のように水を吸い込み、入れ変わるように永遠の時空を蓄えた泡立ちが、現世に無限の襞を放出する。  珪藻土の微粉は植物プランクトンの遺骸だからミクロの世界。微小なガラス細工の籠か蓋物のようで中は空、その塊は穴の凝集、つまり穴だらけの物質なのだ。ガラスの組成と同じシリカ(二酸化ケイ素)が主成分で、ダイナマイトの発明に寄与し、建築物の通 気性素材に活用され、白粉などの化粧品では美肌づくりに役立つ優しさ。破壊と美的創造の連鎖を持つ物質故に、有機体との類縁性を探るアートの思考上興味深いものがある。  削り続けた表面が無数の変化に富む表面を見せ続けることの繰り返し、珪藻土とそうした人為の交差からは、物質と生成の類推を透して、無限に生気の襞を生じさせるだろう。

 

◆サウンド・インスタレーション
<珪藻土の音響世界に分け入る> 作曲家・藤枝守  

樹木のなかで吸い上げられる水の音。あるいは、海辺の砂のなかでゆっくりと移動する貝の音。このようなきわめて微小な(=micro)音は、われわれの知覚の領域を超えた存在だった。しかしながら、音のエネルギーを電気的に増幅する技術は、このような微小な音を聴きえる存在に転化していった。そして、微小な音のなかに、目でみることのできない世界を聴覚的につかみとっていったのである。  焼成した珪藻土の内部に織り込まれた無数な空洞。この複雑な珪藻土の内部の不可視の空間に、じつは、豊かな音響世界が内包されていたのである。このことに気づいたには、珪藻土の塊を水に沈めたときだった。その珪藻土の微小な空洞に水が染み込み、その内部の空気がはき出されることによって、微かな音が生まれる。まさに、「珪藻土の息づかい」の音だったのである。このような珪藻土がもつ微小な音をどのようにわれわれの耳に届けることができるのか。このプロセスそのものが、今回のサウンド・インスタレーションにつながった。

 

■■■会期中の併催企画 参加者募集・詳細

演目 ワークショップ&パフォーマンス   「珪藻土からの想像力」
出演

伊藤公象・藤枝守

日時 2008年126日(金) 15:00〜  ◆参加費:¥1000  ◆定員:25名
会場 文房堂ギャラリー  東京都千代田区神田神保町1-21-1   tel 03-3294-7200
予約 ●予約の申し込み方法・問い合わせ先
E-mail: info@milestone-art.com   
mobile: 090-3295-6912

マイルストーンアートワークス(ナガシマ)まで、氏名/住所/連絡先/購入枚数を明記して
下記の E-mail かお電話でお申し込みください。
なお、お支払いは、当日の精算となります。

アクセス



[交通 のご案内]
● [JR お茶の水駅] 御茶ノ水橋口より徒歩約7分
● [地下鉄 神保町駅 ] 都営三田線・新宿線、東京メトロ半蔵門線A7・A5出口より徒歩約3〜5分
● [地下鉄 新御茶ノ水駅 ] 東京メトロ千代田線 B5出口より徒歩約7分

主催

 

 

●主催:IFNアートプロジェクト 
●共催:文房堂ギャラリー  ●後援:北日本新聞社

●協力:伊藤アトリエ、九州大学大学院藤枝研究室、 MILESTONE ART WORKS
●助成:財団法人 花王芸術・科学財団

 

 




 
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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