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◆◆◆藤枝守 ガムラン曼荼羅CD◆◆◆

リリース:2021年11月24日(水)

予約サイト:
http://www.milestone-art.com/htm/contact-20211111.html

CD情報サイト


 

 

 

 

 

 



 

 藤枝守 ガムラン曼荼羅 パラグナ・グループ(ガムラン)
Mamoru Fujieda  Gamelan Mandala  Paraguna Group  MAM-0003


曼荼羅となったガムラン   陰陽としての植物文様 
さまざまな照合によって   彩色される響きと律動の回廊

組曲「ガムラン曼荼羅」  藤枝守
この数年、パラグナ・グループと協同していくつかのガムラン作品を発表している。2020年の作品である組曲「ガムラン曼荼羅」もそのひとつ。「曼荼羅」のイメージや「陰陽」にもとづき、円環的な時間構造をもつ楽曲構成を試みた。組曲「ガムラン曼荼羅」は、2020年11月19、20日にトーキョーコンサーツラボで初演された。会場となるフロア全体の真ん中に舞台がつくられ、その舞台の周辺に客席が円環的に設けられた。まず、ゴングが舞台中央に据えられ、そのゴングを四方から取り囲むように一対のサロン、ボナン、ジュングロンが置かれると、円環的なガムランの曼荼羅ができあがったのである。
全体は8つの楽曲(piece I〜VIII)による組曲として構成されている。そして、八つのフレーズがひとつの楽曲をかたちづくり、入れ子構造になっている。それぞれの楽曲は、かならず最初のフレーズに戻って演奏を終了し、さらに最初の楽曲を繰り返してから組曲全体が終了する。また、奇数番目の楽曲は半音のないスレンドロ風の五音旋法に、偶数番目は半音を含むペロッグ風の五音旋法に基づき、また、4/4拍子と3/4拍子が楽曲ごとに入れ替わっていく。「陰陽」にしたがったこのような旋法や拍子の設定は、それぞれの楽曲を特徴づける重要な要素となっている。この作品の初演においては、「陰陽」のシンボルとなった男女二人の舞踊が交互に登場し、円環的な舞台の縁をゆっくりと辿っていったのである。
《ガムラン曼荼羅》の個々の楽曲では、あらかじめ設定された持続ユニットのなかでさまざまなメロディック・パターンが重なり合い、変化していく。この持続ユニットは、ジョン・ケージの平方根形式の影響であり、また、限定したパターンを徹底した組み合わせる手法は、ソル・ルウィットの「ウォール・ドローイング」の影響による。メロディック・パターンの生成にあたっては、植物の電位変化のデータを変換した《植物文様》シリーズの手法が用いられているが、その電位変化のデータは、福岡市の香椎宮の御神木である「綾杉」から採取されている。
 なお、このブックレットの表紙のイメージとなった曼荼羅の図像は、演奏を担当したパラグナ・グループの練習スタジオにおいて、ガムランの楽器を覆ってきたインド更紗の文様である。この木綿の染色布にガムランの波動のエネルギーが織り込まれているように感じたのである。

 

■トラックリスト:
藤枝守:組曲「ガムラン曼荼羅」 (2020)
Mamoru Fujieda: Suite Gamelan Mandala

1.   Piece I       6’34”
2.   Piece II      4’19”
3.   Piece III     5’33”
4.   Piece IV     4’41”
5.   Piece V      5’40”
6.   Piece VI     3’53”
7.   Piece VII    5’39”
8.   Piece VIII   4’11”
9.   Piece I      5’45”

All Compositions by Mamoru Fujieda
Paraguna Group (Gamelan)
Recorded on 19th and 20th in November, 2020 at Tokyo Concerts Lab.

■アーティストプロフィール
藤枝守
カリフォルニア大学サンディエゴ校音楽学部博士課程修了。博士号(Ph.D.)を取得。作曲を湯浅譲二やモートン・フェルドマンらに師事。ハリー・パーチやルー・ハリソンの影響により純正調によるあらたな音律の方向を模索。また、植物の電位変化データに基づく《植物文様》シリーズなどの作品がある。近年では、発酵音響や織機の振動にもとづく舞台作品を発表。2018年には、台湾大学のアート・レジデント・プロジェクトにより「台湾茶の植物文様」を発表。また、「植物文様」のアルバムとしては、砂原悟による「クラヴィコードの植物文様」、西山まりえによる「ゴシックハープの植物文様」、「ルネサンスの植物文様」、サラ・ケイヒルによる「Patterns of Plants」など数多くがリリースされている。

MAMORU FUJIEDA received his Ph.D. in music from the University of California, San Diego. His composition teachers include Joji Yuasa and Morton Feldman among others. He has been working for possibilities of alternative tuning systems based on just intonation. His main works is a series of Patterns of Plants based on the data taken from plants. Recently he has directed some theatrical works based on fermentation sound or vibration from weaving machines. In 2018, he composed Patterns of Plants, Taiwan Tea Collection in the Taiwan University Artist Residential Project. There are many albums of "Plant Patterns" such as "Patterns of Plants, played on the Clavichord” by Satoru Sunahara, Patterns of Plants, played on the Gothic Harp and Patterns of Plants, played on the Renaissance Harp and the Italian Harpsichord by Marie Nishiyama, and Patterns of Plants by Sarah Cahill, has been released.

◆パラグナ・グループ Gamelan: Paraguna Group
1985年結成。インドネシア・スンダ(西ジャワ)音楽のグループとして、東京を拠点にガムラン・ドゥグン、トゥンバン・スンダの演奏活動を行っている。スンダの音楽家との共演も多く、インドネシアのガムラン・フェスティバルにも多数参加。古典曲の他、ルー・ハリソン、藤枝守作曲の現代作品も精力的に演奏し、幅広い活動を展開している。 グループ名は、スンダの作曲家ナノ氏により命名されたもので、音楽によく通じている者の意。YouTube「Paragunaチャンネル」を開設し、随時配信中。http://www.paraguna.com
小谷竜一、後藤弓寿、小林賢直、佐藤紀子、峰野誉久、村上圭子、森重行敏、井手迫瑞希)

Directed by Mamoru Fujieda
Produced by Yoshiho Nagashima (Milestone Art Works)
Binaural recorded by ***** Shinozaki
Mastering by Tsutomu Suto
Designed by Michiko Mori
Cooperation:Paraguna group


   

 

 

 

 

 

 

 

 

  

 

 


 

 

 

 

 


 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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